| 探し人 -side story- |
首筋に、ぴりりと痛みが走る。 座っている体勢で、しかも後ろの木に背を押し付けられている状況のために抵抗する手にも力が入りにくい。 「こらっほんと・・・コンラッドっ!冗談にしても質悪・・・っ」 「勝手に消えたあなたはさらに質が悪い。」 するりと侵入を果たした手が、胸の突起を掠めては疼くような快感を与えてくる。 しかし決定的な刺激は与えてくれず、知らずユーリは強請るようにコンラッドに身を寄せた。 「物足りない?」 その行為に、コンラッドがからかいを含んだ笑みを浮かべる。 目を細めて、微かな木漏れ日に照らされる潤んだ瞳を見下ろした。 頬を撫で、なぞるように唇へ指を這わせ、その中へと差し入れる。 「んっ・・・ふぁ・・・っ」 「そんなに噛み締めたら、切れてしまうよ?」 「で・・・も、声・・・っみんないる・・・のにっ」 唇に指を差し入れたまま、胸へと埋めていた顔を下へと下ろしていく。 器用にズボンの前を寛げ、現れた下穿きの片紐を外し、するりと手を差し入れてユーリのモノをそっと握りこんで。 「こんなにして・・・興奮してる?」 「ばっ!誰が、・・・ひあぁっ」 ぎぅぅ、と強く握られてユーリはビクン!と体を跳ね上げた。 縋るものも無く、空を泳ぐ腕をコンラッドは引き寄せて自らの服を掴ませる。 そうして、握りこんでいたユーリの中心をぱくんと口に含んだ。 「やっ!はぅ・・・ん、」 「可愛い」 くすんと笑って、一度体を起こすとちゅっとキスする。 それにユーリはふるりと身を震わせ、自らコンラッドの唇へと舌を這わせた。 ユーリの思わぬ行為に僅かに目を瞠り、次いで蕩けるような笑みを浮かべると応えるようにその舌を迎える。 くちゅり。 淫猥な音が、上からも下からも響く。 舌でも手でも、コンラッドはユーリを追い立てて。 「ん、・・ぁうっ」 「ごめん、ちょっと抑えられない・・・」 「? コンラ・・・んぁ!」 位置を変えられて、抱え上げられたと同時にコンラッドのモノがユーリの後ろに押し当てられた。 言葉とは裏腹なほどゆっくりと、傷つけないようにそっと。 「あ、あぁ・・・コン、ラ・・・ドっ」 「っ・・・、ユーリ、力抜いて」 眦に溜まる雫を舌先で掬い取り、口付けて。 ユーリの呼吸が落ち着いたのを見計らってゆっくりと動き出す。 「あっ・・・んぅっ」 「ユー、リ」 首に巻きついた腕の力に、コンラッドは下ろしていた瞼を微かに持ち上げた。 苦しげに寄せられた眉根、上気した頬。 「ユーリ・・・綺麗だよ」 「ん、ぁ・・・っそんな・・・嬉しくなっ」 ふるふると首を振って、ユーリは乱れた呼吸の中そう言う。 それでも絶頂が近いのか、上がる嬌声は高く木々の中を木霊した。 「も、ダメ・・・っコンラッドぉ・・・っ」 「いいよ、一緒に・・・」 イこう? ユーリの頬に手を添えて、その瞼裏に隠された漆黒の濡れた瞳を見つめる。 促されたまま、ユーリも瞼を持ち上げコンラッドの目を見て。 ふわり、と。 とても嬉しそうに微笑を浮かべて、自分の頬に添えられたコンラッドの手に手を重ねた。 それを合図に、コンラッドの動きが早くなる。 二人の息が混じりあい、どちらとも無く口付けを求め。 「あ、あ、あぁぁっ―――!」 「くっ・・・」 弾けるように、白濁の液が二人を濡らした。 「・・・ばか、アホ、もう知らない」 「酷いなぁ、そんなこと思ってないくせに」 己の胸に顔を埋めているユーリに、苦笑を零してそう応えると。 真っ赤な顔をして黒い瞳が睨み付けてきた。 「おれ、歩けないんだけど?これじゃみんなと野球も出来やしない」 「責任持って部屋までお運びします。キャッチボールの相手も、あとでさせて頂くよ。」 当たり前だ!と言うようにふんっと鼻を鳴らすと、力を抜いてまたコンラッドの胸へと顔を埋めた。 そして。 「・・・ちゃんと、相手してくれるならいい。あんたじゃないと、キャッチボールした気しない・・・」 「・・・・ありがとう、ユーリ」 その顔は隠されているけれど、彼が言うように自分にも分かる。 彼の表情が。 彼の気持ちが。 自分も一緒に野球がしたかったという言葉に、少なからず反省しているのだ。 コンラッドは頬を擽る彼の髪に口付けて、そっと瞼を閉じる。 麗らかな太陽は、暖かな光をいつまでも二人の体に降り注いでいた。 |
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