WEB CLAP 8  ボイスクロック Ver.5



「・・・だから、・・・で、そうそう。・・・うん、このネタ。」
「大丈・・・?・・・じゃぁこれで、・・・・・・ですね。分かりました」

 半覚醒の意識の中で、ひそひそと途切れがちな話し声が聞こえてくる。
 しかし今のユーリには睡魔の方が勝っており、誰が何を話しているかまでは意識が向かなかった。

「・・・陛下、ユーリ。起きてください、もう朝ですよ」
「ン・・・うー・・・」
 眠いー・・・と呟き、ころりと寝返り。
 その瞬間。
「これだけ寝たのにまだ眠いんですか?!そんなバハマ!」
「・・・・・・・・・・・・」
 暫しの沈黙。
 そしてきっかり5秒後、ユーリは飛び起きた。
「わぁーっっ」
「・・・おや?お目覚めですか?朝から元気がいいですね!」
「いやっ元気がいいとかじゃなくて寒さで目が覚めたんだよっっ!うっわーっさむ!だだだ暖房っ」
「ヒドイなぁ、渋谷。君がなかなか起きないから、起こし方のコツを教えてあげたのに」
「村田?!何でお前がいるんだよ!・・・ってかお前の入れ知恵か・・・っっ!!」
 ガバリと勢い良く起き上がったユーリは、コンラッドの後ろで困ったような声を上げている村田を睨みつけた。
 未だに腕を抱いて擦るユーリは、心配そうに覗き込んでくるコンラッドをも同じく睨む。
「寒いですか?風邪を召してしまったかな・・・」
「あのな、あんたもいちいちこいつの言葉を真に受けんなよ。・・・それにだ。今日なかなか起きれなかったのはあんたの責任だろ?!ベッドに潜り込んでからまだ2時間も経ってないっての・・・っっ」
「ふーん、そう言う事。なるほどねぇ・・・。いやぁ渋谷、そうとは知らずに一緒に来ちゃって悪かったね。腰は大丈夫?何ならもう少し寝てても・・・」
「ぎゃーっっ!変な気を遣うなっ!!ってか腰とか生々しいことを言うな・・・っっ」
「やっぱり辛いですか?昨夜は少ししつこくしすぎてしまったから、いたっ」
「そう言うことを言うかフツー・・・っ」
 頬を真っ赤に染め、ユーリはボカッ!っとコンラッドの頭を叩いた。
 そんな二人のやり取りを村田は微笑ましく見遣り、くるりと身を翻す。
「さーって、渋谷も起きたようだし僕はお邪魔のようだからさっさと退散するよ。・・・あ。あんまり遅くならないようにねぇ〜」
「むーらーたーっっ」
「ありがとうございます・・・・あてっ」
「アホっ!!」