WEB CLAP 4  ボイスクロック Ver.1



「ん・・・っ」

 微かな物音に、意識がふと浮上する。
 ゆっくりと覚醒するままに瞼を持ち上げると、そこには見知った人物の背中。

「・・・コン・・・ラッド・・・?」
「おや、起こしてしまいましたか?」

 軍服をきっちりと着込んでいる青年にユーリは知らず眉根を寄せた。
 記憶にある彼の最後の姿は、夜着に身を包んでいたはず。
 あれからそれほど時間は経っていないだろうに、どうしてコンラッドの服装が変わっているのか。

「コ・・・ン・・・」

 無意識に伸びた手は、そこに立つ青年の裾をきゅっと握る。
 そんなユーリの仕草に、コンラッドはふわりと笑みを零して、その手を己の手で包み込んだ。

「・・・大丈夫。心配しなくても、ずっと傍にいますよ」

 もう片方の手で黒髪を梳いてやると、ユーリは安心したように瞼を下ろした。


 朝日が昇るまでは、まだ少しだけ早い時間。


「もう少ししたら起こすから、それまでおやすみ。ユーリ」

 呟きと共に、コンラッドはユーリの瞼に口付けを落とした。